ハイパーリンクのしくみを持ったHTML文書は、フロントページエクスプレスでワープロ感覚で簡単につくることができます。このまま Web サーバにアップロードすれば、もうみなさんは「ホームページデビュー」。すぐに全世界中にさながら「放送局」のように情報を発信することができます。 それではまず、情報伝達の原点である言葉、つまりテキスト(文字)のみでハイパーリンクの機能もちょっぴり付加したシンプルなホームページを作ってみましょう。それは、もう立派なホームページでの情報発信です。画像などの取り込み方、凝ったレイアウトなどは、まずは言葉で発信するホームページで骨組みと内容を作ってから、ゆっくり機能を作っていきましょう。
どんなホームページを作るか構想を練る
当たり前のことですが、まずは何のホームページを作るかを決めましょう(個人のホームページか会社などの団体としてのホームページなのかなど)。それを考えたら、そのあとはどういったテーマにするのかや項目をどんな人々向けにアピールしたいのかを考えてみましょう。際だった特徴や 他と違う部分、個人ページでしたら好きなこと、こだわっているもの、他の人には負けない部分などを考えると自然と思いつくのではないでしょうか。他と代り映えしないホームページを作るよりも、ひとつでも特徴や個性が際立ったホームぺージを目指すほうが色々とあるホームページの中でも注目されやすくなると思います。ある程度の枠組み(ツリー構造図)やレイアウトのラフスケッチ、項目のメモなど自分がやりやすいと思う方法で全体のイメージを考えておくと、途中で躓くことなくホームページを作れるのではないでしょうか。テキストファイルにしておけば、フロントページエクスプレスにコピー&ベーストすることもできますね。
Webサイト構造設計
ホームページ作成時のサイト構造設計は、早い段階でどれくらいの手間をかけられるかがポイントとなります。一般的にサイト構造の設計は、各ページのイメージラフよりも早い段階で設計しておく必要がある。実際、建築でいうところの土台部分に相当この作業を重視せずに進めたことで、失敗へのプロセスを踏んでしまうことは非常に多いです。さらに、表面上は一般的なトップページから各カテゴリのページへ分岐していくタイプのように見えても、使いやすいとされるサイトでは最初からユーザー導線を考慮して作られているケースもあります。ここで、Webサイトの構造を決めるための二つのステップを紹介しましょう。
①情報を分解して目的に沿って再分類する
新規、リニューアルに関わらず、Webサイトに掲載される情報はすでにある程度まとまった形で製作者に届くことが多いです。これらはWeb公開用に最適化されていないこともあるので、いったん情報を分解してからサイトの目的に沿って情報に優先順位をつけ、大きなカテゴリごとに分類を行いましょう。分類手法としてはユーザー別・目的別などがあり、情報階層の幅や深さも考慮に入れながら行うと良いです。
②訪問者が目的を達成できる構造を考える
情報をカテゴリごとに分類したら、ユーザーの行動を想定した導線を考えましょう。訪問者が何を求めてサイトにやってくるのか、訪問者が目的を達成するためにはどのような構造が望ましいのかをストーリーで考え、それに沿ってサイトの構造を決めていくのです。個の過程でナビゲーションの数やショートカットも決まります。この段階では、サイト構造に合ったディレクトリの構成やサイトマップの形も見えてくるでしょう。